受験体験記
Class of 2026のT.Sです。10月のRound 1締め切りも近づいてきたため、私の受験体験記を書きます!
結論として、受験生のみなさんも様々なバッググラウンドや環境の中で受験されるので、実際のスコアメイクやアプリケーションの作成については、その道のプロ(予備校やカウンセラー)を頼ってください。私のようなケースもあるんだなぁというくらいに軽く読んでいただければ幸いです。
私のバックグラウンドとしては、日本生まれ日本育ち、海外生活・駐在経験なし、入社時のTOEIC500点のいわゆる「純ドメ」です、なんちゃって純ドメではなく正規品です。ただし、日本でも夜間MBAを取得しており、大学GPAは約3.5、大学院GPAは約3.7くらいです(一部のスクールはSecond MBAを受け入れないためいくつかは門前払いされました)。
スケジュール
2023年の3月に社費生として派遣されることが決定しました。とりあえず4月にIELTS受けてTotal5.5という結果で、Affinity英語学院の飯島先生を無事絶望させましたが、自分としてはあれで5.5も貰えるなんて!という感想でした(言うまでもないですが、当社の公募プロセスに英語能力のハードルはありません)。
そこから半年ほど気合で勉強してなんとか目標としていたTotal7.0まで到達(純ドメあるあるですがRとLで点数を引っ張っています)、同時並行していたGMAT(旧型式)に関しては最後まで苦戦して660までしか伸びませんでしたが、飯島先生と相談しEAを事前に受験したところ10月に156点(旧GMAT690相当)が出たため、結果としてはそれがアプリケーション上も精神衛生上も重要な支えとなりました。
合計8校にアプリケーションを提出しましたが、Round 2の締め切りである1月頭は書類の準備で相当忙しかったです。年末年始も妻子だけ実家に帰して家にこもってガリガリ作業していましたので、何とも味気ない年越しでした。
1~2月に5校とインタビューを実施し、最終的に3校から合格をいただくことができたので、会社と相談の上Texas McCombsへの進学を決めました。進学校選定後も渡米に向けた準備・手続きでてんやわんやするわけですが、、、そこでお困りのあなた!当サイトには歴代のMcCombs生が秘伝のタレ的に醸成してきた「Austin Setup Guide」があります。私もこれを相当頼りに無事渡米できましたのでぜひ参考にしてください。
受験校の選定と進学先
私の受験校選定は少々特殊ですが、社費公募においては進学先がCornell Tech MBAに指定されていました。しかし!受験プロセス開始後にCornell Tech MBAはTech企業での勤務経験を最低2年求めていることが判明したため、人事を説得して他校も受験できることにしました(以下、全てRound 2です)。
- Texas McCombs:(EA利用)合格→進学
- USC IBEAR:(EA利用)合格→辞退
- Indiana Kelley:(GMAT利用)で合格→辞退
- Cornell Tech:(GMAT Waiver)書類落ち(理由は上述、背中の傷は受験生の恥なので記念受験)
- Cornell Johnson:(GMAT Waiver)Waitlist→昇格できず
- Carnegie Mellon:(EA利用)Waitlist→昇格できず
- Michigan Ross:(GMAT Waiver)書類落ち
- MIT Sloan Fellows:(EA利用)書類落ち
なお、一校も事前ビジットはしていませんし、アドミッションと話をしてもいません。スコアメイクやアプリケーション書類の作成でその余裕がなかったというのが正直な理由ですが、できる方はやったほうがです。一方で、McCombsはビジットしてくれたり、事前にコンタクトしてきてくれたりする受験生を本当に大事にするので、志望度が高い方は強く推奨します!結果について、Waitlistのスクールはインタビューでの英語能力の問題、書類落ちのスクールはスコア不足と解釈しています。
最終的にはTexas McCombsに進学することを決めましたが、ランキングはもちろんのこと、テキサスという立地(今後の経済発展の見込み、暑い温暖な気候、東西海岸・中南米へのアクセス)、McCombsの特化領域(Clean Tech, Energy Finance, Entrepreneurship)が自分の関心に沿っていたことが主な理由です。
McCombsの受験プロセス
書類提出までは他校と変わりませんが、アプリケーションシステムは一番使いにくい印象です(笑)。今年のEssayは下記3点を250文字で回答するようです。
- What ambitious goal or change do you aim to achieve with an MBA, and why is Texas McCombs your ideal launch pad?
- Please share unique qualities you possess that highlight your potential to shake up the status quo in your professional life.
- What fuels your drive to lead change and make your mark in the world?
その後、書類を提出した受験生全員がVideo Assessmentを受験します。Video Assessmentでは、30秒間準備して90秒で回答する質問が5つ出てきますが、最初は自己紹介なので評価とは関係ありません。主な質問内容は①MBA Goals、②Adaptability/Resilience、③Empathy/Inclusivity、④Ambitionですが、それほど奇をてらったものではないので、他校のインタビューで考えたものを使えると思いますし、焦らず自分の経験の中で語れるものを話してください。
その後、Optionalで約30分のAdmissions Interviewの機会が与えられますが、合格したいのであればさすがに受けた方がいいです。主な質問内容は、①自己紹介、②Motivation、③Collaborationの三つで残りの時間はQ&Aに充てられますが、自分の場合は後半20分はQ&Aという配分でしたので、質問はできるだけ多く準備しておいた方が賢明です。事前に面談相手を自分で指定できるので、興味のある領域の人を探し、事前に相手のことをリサーチをしておくと吉です。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。個人的には子供二人抱えての受験が色んな意味で辛かったので二度とご免です(受験後のつかの間に、できる限り罪滅ぼしをしました)。すべての人が思い描いたとおりにはいかないのがMBA受験ですが、その過程で得られるものも膨大だと捉えています。健康第一で頑張っていきましょう!