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Blog 2024/09/13

Do Business in Germany: ドイツ海外研修

CO2025のKSです。2024年5月に参加したドイツ海外研修について記載します。McCombsでの海外研修プログラムって実際どんな感じなの?という疑問に答えられていたら幸いです。

私が参加したプログラムはMcCombsのカリキュラムにオプションとして含まれる、Short-Term Exchange Program (通称STEP)の一つです。STEPは、McCombsの教員が引率するGlobal Connectionとは異なり、他のビジネススクールが主催するプログラムに参加します。私はケルン大学の主催するDoing Business in Germany (DBiG)という短期プログラムに参加しました。このプログラムにはMcCombsのみならず、世界中のMBA学生が参加します。今回はUTから私も含めて7名参加したほかに、National University of Singapore (NUS)、HKUST、University of Cape Town, University of Calgary, Universidad Torcuato Di Tella (UTDT)から25名程度の学生が参加しました。旅程は12日間で、ケルン、ニュルブルクリンク、ベルリン、シュトゥットガルトと複数の都市を電車で回ります。

DBiGのテーマはドイツにおけるビジネスを語るうえで欠かすことのできない、自動車産業(広くモビリティ産業)とエネルギー産業です。皆さんご存じの通り、ドイツ車は世界のトップブランドに君臨しており、ヨーロッパおよびドイツのエネルギー政策は世界をリードしてきました。しかし、テスラやBYDといった非伝統的企業が巻き起こすEVの潮流や、ロシアウクライナ戦争の影響によるエネルギー危機など、これまでの産業政策およびエネルギー政策が岐路に立たされています。

こうした背景のもと、DBiGではAutomotive/ Sustainable Mobility の2つのトラックに分かれて企業、施設訪問をし、最終日には各チームにアサインされた小テーマについてプレゼンテーションを行いました。もちろん、ドイツの文化を知ることもプログラムのテーマであるので、ケルンやベルリンでの都市ツアーや最終日のウェルフェアパーティなどを通して文化を学び、また参加した学生同士での交流を深めました。

DBiGの公式HPはこちら
https://wiso.uni-koeln.de/de/studium/international/incoming-exchange-at-wiso/doing-business-in-germany

私がこのプログラムで一番学んだことは、ありきたりですが、多様な世界観と価値観です。McCombsに限らず、アメリカのMBAに進学するインターナショナル学生は、ある程度欧米の価値観に親和的な見方をあらかじめ持っています。しかし、旧植民地である南アフリカや国家主導の経済体制を敷く中国、シンガポールからみた欧米は異なります。例えば、南アフリカから来た学生は、先に経済発展を遂げた国々が環境問題について多くの責任を負っているのに、どうしてこれから経済成長する国々が協調しなければならないのかと問うたり、中国から来た学生が新しいエネルギーインフラストラクチャの普及推進は国家主導で推進すべきだと主張したり。頭ではそういう意見があるとはわかっていたものの、McCombsで実際に議論になることはなかったのでとても新鮮でした。しかし一方で考え方の違いはあれども、ひとたび議論を離れて食事を共にすると、互いの家族の話や仕事の話などでとても楽しい時間をすることができました。誰もマジョリティではない環境というのが、議論や交流を自由にさせるとも感じました。

長いようであっという間のプログラムでしたが、ぜひまたドイツを訪れたいなと思える経験となりました。このプログラムのあとに、夏休みを利用して東ヨーロッパを旅行したのですがそれはまたの機会に。

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