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Blog 2025/01/17

McCombs Japan Trek 2024 (2/3) 広島編

Class of 2025のYKです。Japan Trek広島編をご紹介します。

広島1日目

新幹線移動(京都→広島)

3日目の朝は京都から広島への移動からスタートしました。ある意味、トレックの最大の難所である団体での新幹線移動。時間にかっちり集まるのに慣れていないクラスメート達、そして我々も団体での電車移動は修学旅行ぶり。不安たっぷりでしたが蓋を開けてみると、完璧な規律でホテルロビーに集合し、京都駅ホームへの行軍を無事に完了しました。

(やればできるんか・・・)

そう感心していると、クラスメイトの一人が大量のアサヒスーパードライを手にしているのが気になりました。彼曰くシェアするため、とのことでした。「Dryという表記や味は新鮮、気に入った」とのこと。彼は旅行中にたくさんお酒を消費してくれました。

広島到着~広島平和記念資料館~生存者からの講話

広島駅に11時前に到着し、ガイドさんと合流し、バスで平和記念公園に向かいました。最初に資料館を見学し、昼食タイム兼ねて自由時間を取り、その後に原爆経験者の講話を聴きました。

広島出身者として、この資料館には多くの人が訪れて欲しいと思う一方で、米国からの友人を連れてくることに不安がありました。私は生まれ育つ中で何度も来館する機会があり、展示物が決して楽しめる内容ではないことを知っています。ましてや、クラスメート達は旅程を見た上で参加してくれたとは言え、ここを訪れることを積極的に希望した訳ではありません。

結果として、この訪問や講話が含まれていて良かったと、多くのクラスメートが感想を伝えてくれました。私個人も、原爆の生存者の講話を聴いたときのクラスメートの反応から実感しました。講話では既に90歳になる方が英語で被爆とその後の体験を共有してくれたのですが、クラスメートたちは真剣に話を聴き、質問をし、何人もが居残って話者に直接感謝の意を伝えてくれました。敬意にあふれた行動を目の当りにして私は感動しきりでした。また、講話をするために英語を学んだ原爆体験者の姿に、何歳になっても目的を持って努力できることを学びました。

広島名物 お好み焼き

原爆資料館見学と講話の間という、盛り上がりにくい状況でしたが、昼食はフリータイムでした。「久々の地元、ここは妥協せずにベストなお好み焼きを食べたい」。そんな決意のもと、流れで一緒になったクラスメートを引き連れて「お好み村」へ。運よく名店の一つ、八昌に全員で入れました!

「最近は海外のお客さんが多いんよー」という大将とお母さんが手際よくお好み焼きを作るプロセスに全員で見入っていました。大将曰く、英語しゃべれんでも何とかなっとるそうです。味も素晴らしく、Best Meal in Japan Trekと言ってくれた同行者もいました。お好み焼きが米国で流行る日が来るかもしれません。

平和記念公園散策から宿へ

講話のあとに、原爆ドームなどの史跡や記念碑をめぐり、今晩の宿へバス移動しました。温泉や宴会といった日本の文化を体験してもらいたくて旅館にしました。広島の老舗、安芸グランドホテルへ。

到着後は宴会まで自由時間、そしてお風呂タイム。公衆浴場は抵抗ある人が多いのかと思いきや、みんな普通に楽しんでいました。足を伸ばせる大浴場で魂の洗濯。なお、しこたま騒いだ後の翌朝も大浴場は賑わっていました。

大宴会

全員浴衣に着替えて宴会場に集合。畳に着座する和式宴会をスタートしました。重めの体験をした一日でしたが、ここからはお楽しみ。乾杯(Kampai)の後に鏡割り。

ほとばしる広島名酒の千福。力加減が分からず、ちょっともったいないことをしました。

飲み切れるか?との不安から、控えめに一斗樽(18L)にしたのですが、酒豪達によりあっさり空になりました。

Kampaiという言葉が完全に定着しました。そしてカラオケへ。

トレックで最大の盛り上がりでした。クラスメートのみならず、パートナーさんらもガンガン壇上へ。時間を延長しつつ、日付が変わる頃にお開きにしました。

2日目  宮島観光

宮島口からフェリーで島に渡り、鹿の登場に盛り上がりつつ、厳島神社まで徒歩で移動。澄んだ青空と大鳥居を背景にいい写真が取れました。このトレック中は晴天が続き、幸運だったと思います。

厳島神社に参拝し、自由行動へ。

大聖院

宮島に数え切れぬほど来ながら、私も存在を知らなかったお寺。ガイドさんのおススメでもあり、多くの同級生と訪れました。

旅行中にクラスメートから様々な質問を受けて、答えられないことがしばしばありました。例えば、大聖寺には四国八十八か所の仏像が並ぶ部屋がありましたが、「なんでいっぱい仏像があるの?」と聞かれ、即答できませんでした。神道と仏教の違いを聞かれたり、なぜ一緒にあるのかと聞かれたり。

「本当は八十八か所のお寺を巡ってお願いするところを、さくっと回れるように、仏界ネットワークにつなげてある。この仏像さん達は各お寺からの端末なんや」などと調べながら説明しておきました。これが正しいかはさておき、日本の文化や歴史を説明できること、そして特に友人の国との歴史も知ることは大事だと感じました。

カップルで参加しているクラスメートに「愛が深まるようお祈りがしたい」と聞かれたので、お坊さんに尋ねて、縁結びで有名なお寺の番号をお伝えました。二十四番札所だそうです。二人の素晴らしい将来を願っています。

宮島表参道商店街

この商店街は数年おきに訪れていますが、来るたびに洗練されています。伝統的な雰囲気を残しつつ新しくなっているとでも言いますか。キャッシュレス決済がいきわたり、海外のお客さんにもしっかり対応していました。牡蠣料理、アナゴ飯、もみじ饅頭、各種お土産。お店で食事したり、買い食いしつつ、お土産を物色したり、めいめい楽しんでいました。

東京へ

宮島から本土に戻り、バスで広島駅へ。ガイドさんとも駅でお別れ。米国留学中のお子さんを持つガイドさんのお話は大好評でした。パーソナルストーリーを織り交ぜることは聴衆を惹きつける秘訣。本トレックで最も愛されたガイドさんでした。

東京への移動は再び新幹線。お疲れ気味だったのか、4時間の移動は寝て過ごす人が多かったです。駅到着は18時過ぎ、その後に徒歩10分の宿へ。思い起こせば、都会の夜道の徒歩行軍で脱落者が出なかったのは幸運でした。

夕食は食べログなどの情報源を事前に共有して、全体としては自由に行動してもらいました。日本人たちは鳥貴族へ。夕食先に迷子になったクラスメートも同行できるよう10名で予約していました。ちょうど良い人数になり、オプショナル焼き鳥ツアーとなりました。米国内で馴染みが無い部位を試してもらう中で、レバーは苦手との意見多く、人気はハツ。総じてコスパの良さを感じつつ、楽しんでもらえたと思います。

トレックを終えて

自分の故郷に留学先の友人を大勢連れてくるなんて想像もしていませんでした。故郷に錦を飾ると言うと大げさですが、同級生に広島を訪問して良かったと言ってもらえて大変嬉しかったですし、なんだか誇らしかったです。しかし、この旅行の成功は、日本が歴史的に築いてきた文化や歴史的な資産、海外からのお客さんが楽しめる高品質なサービスを提供している日本各所の産業の力に依るものです。また、他の日本人同級生2名がいなければ実現しなかったことで、感謝してもしきれません。ありがとうございました!

旅行ブログはまだ続きます。次は東京観光編です!

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