オースティンの日本人コミュニティ(家族連れ向け)
CO2026のTSです、私は妻子(子ども二人)を連れてMcCombsへ来ています。テキサス州オースティンへの移住や留学を考えたとき、「現地に日本人はどれくらいいるの?」「困ったときに頼れるコミュニティはあるの?」と気になる方は多いのではないでしょうか。実はオースティンは、ニューヨークやロサンゼルス、あるいは同じテキサス州のヒューストンやダラスといった大都市とは少し異なる、ユニークな日本人コミュニティの形を持っています。
今回は、オースティンならではの日本人社会の特徴と、駐在員や留学生家族の支えとなっている主要な3つの団体についてご紹介します。UT内の日本人コミュニティについては以前のブログ記事をご参照ください。
オースティンの日本人コミュニティの特徴:商工会がない?
まず大前提として、オースティンには他の米国大都市のように、日本企業が大規模に集中して駐在しているわけではありません。そのため、いわゆる「商工会」のような、企業主導のフォーマルなビジネスコミュニティが存在しないのが大きな特徴です。
では、日本人がバラバラに暮らしているかというと、全くそうではありません。
オースティンにあるのは、そこに住む人々が自発的に作り上げた「コミュニティベースかつボトムアップ型の非公式団体」です。企業や肩書きではなく、「子供の教育」や「文化交流」といった目的で繋がる、草の根的な温かいネットワークが数多く存在しています。
日本人家族はどこに住んでいる?
コミュニティの話をする前に、生活エリアについても触れておきましょう。
テキサス大学オースティン校(UT)は街の中心部にありますが、実はUT周辺に家族連れで住んでいる日本人はそれほど多くありません。駐在員の方や現地採用で働いている方など、家族帯同の世帯の多くは、オースティンの北側エリア(ドメイン、アーボ、ラウンドロックなど)に住居を構えるケースが一般的です。 理由はシンプルで、北側エリアの方が平均的に治安が良く、公立学校区(School District)の評価も高いからです(UTの周辺も良いですが細かいエリア毎の差が結構あります)。そのため、以下に紹介するコミュニティ活動も、比較的北側のエリアが中心になることが多いです。

オースティンの主要な3つの日本人コミュニティ
それでは、オースティン生活の支えとなる代表的な3つの活動をご紹介します。
1. AJC (Austin Japan Community)
オースティンにおける日本文化発信とコミュニティ形成のハブとなっているのが、NPO団体のAJCです。 日本に興味のある現地の方々と日本人を繋ぐ架け橋のような存在で、季節ごとのイベントや日本文化を紹介するワークショップなどを企画・運営しています。新しくオースティンに来たばかりの方にとっても、生活情報の収集やネットワーク作りの頼もしい入口となっています。
毎月恒例のミートアップや清掃活動、ストーリータイム(読み聞かせ会)に加え、季節ごとのイベントなど活発に実施されており、この他にも若年層も参加しやすいカラオケ会も開かれています。
2. オースティン日本語補習授業校
お子さん連れの家庭にとって、なくてはならない存在が補習校です。 現地校に通う子供たちが、毎週土曜日に集まって国語や算数など日本の学習指導要領に沿った授業を受けています。AJCの活動の一環として運営されており、子供たちの日本語維持はもちろんですが、親御さん同士の情報交換や交流の場としても極めて重要な役割を果たしています。
年中(4/1時点で4歳)から中学生までをカバーしており、特に小さいお子さんは多いため子ども同士のつながりから家族同士のつながりへ発展することがとても多いです。宿題は結構多く出ますが、うちの子どもは週に一度日本人の友達と会えることをとても楽しんでいる様子です。
3. ちびっこ会
最後にご紹介するのは、より草の根的でアットホームな集まりである「ちびっこ会」です。 こちらは公式ホームページなどはありませんが、UT(大学エリア)から車で北へ30分ほど走った場所にある個人の邸宅で、毎月開催されています。未就学児〜小学生低学年くらいのお子さんを持つ20〜30世帯ほどが集まり、以下のような活動を楽しんでいます。
- 子供たちの自由遊びや、絵本の読み聞かせ
- その月に生まれた子供たちの誕生日会
- 季節のイベント(夏祭り、ハロウィン、クリスマス、餅つきなど)
特に、海外にいると疎かになりがちな日本の季節行事を、みんなで準備して楽しめるのが最大の魅力です。大きな組織ではないからこそ、家族ぐるみの付き合いが生まれやすく、オースティンのお母さん・お父さんたちにとっても憩いの場となっています。
まとめ:手作りだからこその「居場所」
オースティンの日本人コミュニティは、企業が用意してくれた「枠」ではなく、住民一人ひとりが「自分たちが楽しめる場所を作ろう」という想いで運営されているものがほとんどです。
これからオースティンにいらっしゃる方は、ぜひこうした集まりに顔を出してみてください。きっと、日本にいるとき以上に親密で温かい繋がりが見つかるはずです。