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Blog 2025/01/09

-Fall Term 振り返り-

新年あけましておめでとうございます!1年生のR.S.です。

今回は秋学期(Fall Term:8月~12月)について記載します。早く学校が始まって同級生と切磋琢磨して自分を高めたい!! 初めての海外生活で授業ついていけるのか不安・・・ 実際どんな課外活動をしているの? 皆さん様々な疑問を抱いていると思いますが、Fall Termのイメージを少しでも持ってもらえればと思います!

(i) McCombsのカリキュラム全般

CO2026の1年生のカリキュラムは以下のように構成されています。 

Fall1(8月下旬~10月上旬)は全てCore(必修)科目、10月上旬に実施される期末試験直後すぐFall 2が開始します(12月上旬まで)。Fall 2からはCore科目の他Custom Core(選択必修)を1科目、Spring Term(1月中旬から5月上旬)からはCustom CoreとElective(選択授業)が中心になります。CoreとCustom Coreは週2回・毎講義2時間、Electiveは受講する科目によります。

私はFall 1が始まる前にPre-Term(8月上旬から1週間。Finance・Accounting・Statisticsを事前に学習する任意の集中講義)に参加しました。Fall 1で受講する内容と重複していることから予習に役立つこと、そしてなにより同級生の半数近くが参加したことから、Pre-Term後に開催される1週間のオリエンテーションに先んじて同級生を知り、親睦を深められたと実感しております。

(ii) Fall 1に関して

7月下旬に自分が属するCohort(ハリーポッターの組のようなもので、学生のバックグランド等を考慮して学校がアサインします。全部で4つのCohortあり、私はCohort 1に属しております)とFall 1・2の時間割が学校から共有されます。McCombsの授業は月~木で金曜日は休み、1限目は8時開始です(私は学部時代、1限目の授業を極力回避していた(≒出席できなかった)ので、時間割を見て愕然としたことを今でも覚えています・・・)。Cohort 1は1限が多く、非常に健康的(夜更かしできない)なAustinの夏を過ごしたのを覚えています。

Fall 1は全てCohort毎に受講します。ほとんどの学生が学部で最後に授業を受講してから一定期間経過していること、オリエンテーション後ではあるものの、まだクラスメートに関して分からないことが多いことから、最初の数週間はDomestic生・International生問わず手探り状態でした。私のCohort はStudy Team(Cohort内を更に分割して、5-6人単位で構成される学習グループ)や、Study Teamの垣根を越えて課題をやったりと協調性が高く、すぐにクラスメート達と打ち解けることができました。Cohortのメンバーの情報をきっかけに学内外のイベントに参加をする(同級生とアメフト観戦並びに試合前のTail Gate(大宴会)に何度も参加しました)ケースも多く、学校生活におけるCohortの重要性、またMcCombsはCollaborativeな学校だと受験時に聞いておりましたが、実際そうなんだなと実感しております(冬休みにこの記事を書いておりますが、早くCohortのメンバーに会いたくて仕方ないです。笑)。

・10万人以上を収容するMcCombsのアメフトスタジアム。今期よりUTのアメフトチームは全米1部リーグ昇格を果たし、例年以上にアメフトが盛り上がっております。

コンサル・投資銀行業界を志望する学生はFall 1開始と同時に就職活動が本格始動します(就活に関連したStrategic Career Planningという授業が必修になりますが、社費生は別途独自課題をこなすことで免除されます)。ここでもMcCombsのCollaborativeな側面が発揮されており、この企業はこんな説明会だった、といった情報が学年全体のグループチャットに常時共有されます。就活をしていない私でさえも就活の概要や企業の特徴を知ることができました。

Fall 1で印象に残っている講義はMicroeconomics(ミクロ経済)の授業です。ミクロ経済と聞くと座学・理論ベースの(退屈な)印象を抱いておりましたが、McCombsのミクロ経済はグループワーク・ケースワーク中心で、常にクラスメートと協力しながら受講をしていました。講義毎にケースを読み事前課題を解き、授業のディスカッションが良い意味で脱線する中、その時々に応じてクラスで意見を述べる(所謂コールド・コールもありました)というのはなかなか辛かったものの、想像していたThe MBAといった授業を早期に受講できたこと、何より授業へのParticipationが重視されるMBAの授業にどのように参加すればよいのか、クラス内でどう貢献すればいいのかを考えるいい機会になりました。

(iii) Fall 2に関して

10月上旬に実施される期末試験後、息をつく間もなくFall 2が始まります。なお、Coreは実際に試験を受験することがほとんどで(Electiveになるとグループワークやプロジェクトベースのものが多いです)、Fall 1では特定の答えを求めるThe 筆記試験2つ(Financial Management,およびAccounting Management)、オンライン上で解く試験1つ(Statistics)、持ち帰りのエッセー型の試験1つ(Microeconomics)でした。

Fall 2はCoreの授業2つ、Custom Coreの授業1つの構成です。学校生活に慣れて授業もFall 1ほど多くないことから比較的余裕が生まれました。そこで、私はクラブ活動(アドミッションと連携して入学審査を手伝う団体:McCombs Ambassador Commitee(通称MAC)の活動等)、大学と提携する企業が実際に抱える課題に対してコンサルティングを実施する実践型プロジェクト(McCombs+)、International Night(学生が自国の文化や体験を紹介する一大イベント)、春学期以降に本格稼働する特定の分野に特化したFellowship Programをはじめとした選抜プログラム(私はOperations FellowsとPeer Leadership Coachに参加します)の選抜準備、Halloween Partyをはじめとした各種Social Event等、授業外の活動により注力しました。

・McCombs日本人学生が全員入部しているEast Asia Business Association(通称:EABA)のSocial Event

McCombsの多くの課外活動のSocial Eventは家族(通称:Cohort 5)同伴可能です。

また、11月下旬の1週間はThanksgiving(感謝祭)に伴い学校が休みとなるため、同級生との旅行、Friendsgiving Party(Thanksgivingに因んで、クラスメートやクラブ・選抜プログラムメンバーに感謝を表すイベント。実質パーティーです)に参加したりと、まさに”学生生活”を謳歌しておりました。この人楽しんでばっかりじゃん!と思われがちですが、私はSocial eventは自身の人間形成のための重要な機会の1つだと強く思います。そもそもアメリカ人は会話やEvent好きで、McCombsにも数えきれないほどのSocial Eventがありますが、Social Eventを通じて自らの常識とは全く異なる文化や価値観の学び、それらを通じた自分の強みや課題の再発見、絆の形成を通じて自分が所属する組織にどのように工夫してバリューを提供できるのかを考える貴重な社交場です。

・Cohortメンバーの自宅で実施されたFriendsgivingの一面。ポーズはMcCombsで知らない人はいないLonghornポーズです。私は日本酒を3本持参しましたが、秒でなくなりました。

12月上旬に期末試験を受験した後、1ヶ月の冬休みに入ります。クリスマスや年末年始を家族と過ごすため帰省する同級生が多い中、私は試験直後同級生とTexas内を巡ったり、Austinに残った同級生とタコパ(タコパはものすごく喜ばれます。中にはタコパをするために私の自宅に3回も来訪した猛者もいました。笑)をしたり、日本人学生達と紅白を見たりと、めまぐるしかった最初の4か月とは異なりゆっくりと過ごしております。

(iv) 受験生からいただく主なQ&A

受験生とコーヒーチャットをしていく中で授業関連で共通の質問を受けることが多いので、以下私見を記載します。

Q:予復習・期末試験は大変か?

A:これは人夫々かと思います。私は金融出身で特にFall 1のFinanceやAccountingは多少のバックグラウンドがあったので、予習に関しては事前にアップロードされる講義のスライドを流し読みしつつ、全くバックグランドがない他科目(特にケースを読む必要があり、かつParticipationの評価の割合が高いMicroeconomics)に注力しました。授業の講義録をウェブ上にアップロードしてくれる教授も多かったため、復習の際はそれらも活用しました。期末試験への負荷もその人のバックグラウンドによりけり、というのが正直なところですが、Core科目は基本的に授業で扱ったことしか試験に出ず、Core科目はチートシート(カンペ)持込可の場合が多いので、試験前に時間を取って復習すれば問題なく単位取得できます。エッセー型の試験は夜通し色んな同級生とあれこれ議論したのはいい思い出です。

Q:どのようにクラスに貢献しているのか?

A:受験期にはクラスへの貢献はハードル高いと思っておりましたが、Fall Termを経験してハードルは高くないと感じました。予習を通じて学んだことを話す、自身のバックグラウンドと相関性高い話題が展開されている際に捕捉説明する、どれも十分に貢献に値します。また、日本人だからこそ貢献できる側面もあります。Fall Termの授業では日本や日系企業を題材にしたテーマが取り扱われるケースが多くありました。例えば、Fall 2のOperationの授業では日本の自動車メーカーのオペレーション、品質管理における日本人とそれ以外の人の考え方の違いというテーマがありました。同級生で日系企業の業務実態や日本人の考え方について日本人ほど知っている人はおらず、逆に言うとそこを知りたいという雰囲気が自然と醸成されます(教授にも発言を期待される)。そのような場面で発言をしたり、試験前に同内容のまとめシートを作ってCohort内に展開して理解を手助けするなど、ご自身次第で貢献の仕方は無限にあります。McCombsの学生は皆寛容(ナイスガイ)なので、失敗を恐れる必要もないです。

(v) 最後に

以上、簡単ながらFall Termの振り返りをしました!受験生の皆さんはRound 2に向けてまさに今が正念場かと思いますが、入学後には有意義かつ楽しい学校生活が待っております。体調にはご留意いただき、ラストスパート頑張ってください!受験生の皆様の成功を祈念しております!

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