Global Learning – STEP Vienna Innovation Program (VIP)

こんにちは!CO2026のR.Sです。今回は私が5月後半に参加したVienna Innovation Program (VIP)について書きます!STEPの概要や他のプログラムに関しては他記事もご参照ください。
授業概要
Innovation&Managementをテーマとした2週間のプログラムです。参加校はMcCombs5名(私以外全員米人)、Booth Part-Time MBA、Emory、カナダのビジネススクール、ホスト校のWien University(WU)学生の合計20名弱の少人数プログラムです。MBA卒業後新規事業関連の業務に従事することが選択肢として入っていること、またCO2025のHYさんも昨年VIPにご参加されておりかなり良かったとFBを受けたので、春学期の授業のビッティング(授業の入札:STEPとGlobal Learningはいずれも選択授業なので研修先に関わらず全てビッティングが必要です)の際、持ち点(1年生は春学期授業選択の際1000点付与されます)のほぼすべてを利用しました。
午前中はInnovationに関する座学(VC投資家や純粋なスタートアップや大企業でのイノベーション経験者のゲストスピーカーも含む)、午後は最終日に実施するグループプレゼン(グループはWUの運営がランダムでアサイン。自分たちでスタートアップ企業を考え、アイディア・Go To Market戦略・資金化・事業のマイルストーンの策定)準備が中心でした。私のグループはグループのメンバーが既に手掛けていたウェイトリフティング競技者に対して新機能を実装したサービスを高級ジムに導入するアイディアを活用しました。座学で学んだことを教授やVC投資家等のFBを受けつつ、実際のユーザーやネット上でヒアリングをしながらプレゼン内容をゴリゴリ詰めていくといった流れです。
私のグループはカナダの大学とWUの学生から構成されておりました。週末や祝日も活用して準備するほど真面目なグループでしたが雰囲気もとても良く、みんなでジムに行ってユーザーエクスペリエンスを体験するなど、多くの思い出が残っております。

授業外のイベント
海外研修の魅力は授業だけではありません。STEPはホスト校が主催する様々なイベントがあります(中には授業以上に催事やAfter 5を全力で楽しむMcCombs生も・・・)
具体的にはWU側がアレンジするICE(International Cultural Exchange:McCombsのInternational Nightに相当)、ウィーン市内のツアー、オペラ鑑賞、週末のフィールドトリップ(世界最古のワイナリーやブドウ畑、古城ハイキング)、WUの学生主催のワイナリーでの懇親会、キャンパスの横にある遊園地(Prater)に参加学生と一緒に行くなど、非常に充実しておりました(McCombs同様、めちゃくちゃ飲みます・・・笑)。


また、ウィーンは周辺国へアクセスするための公共交通機関も発達しており、私はプログラムが始まる前にヴェネチア・ローマ・プラハ・ブダペストに旅行しました。Cohortの友人もVIPに参加しており、偶然一緒に旅行できたのもまた良い思い出です。

学び・気づき
研修以前はイノベーション=敷居の高いものだと思っていました。しかし、必ずしもイノベーション=全く新しいことを生み出す(radical innovation)というわけではなく、既存のテクノロジー・ユーザー需要(マーケット)・サプライチェーン・ビジネスモデルの枠からコスト削減や新しい付加価値が生じればイノベーションになりうること(incremental innovation)、後者が圧倒的多数を占めていることを実感しました。また、イノベーションを起こすための”weak tie”をはじめとしたネットワーキング、ターゲットとなる正しいユーザーを選択の上、コンスタントにFBを受けて改良を絶え間なく実施するagilityやEffectuationの重要性など、実際のエンドユーザーやイノベーターの視点で初心者でもわかりやすく幅広に学び、実践することができました。上述の通り、参加した学生の一部は既にスタートアップや起業経験者のため、自分と同年代の学生からリアルな経験を聞くことができることも魅力です。今までアントレやイノベーションなんて考えたことない!という方にもほどよいイノベータースピリットを醸成するにはちょうど良いプログラムでした。McCombsにはEntrepreneurship関連の選択授業が多く、今回の学びをファイナンスや戦略面の観点からより深掘るため秋からの履修を一部見直そうかと思います。学びも遊びも全力で楽しみたい方に是非お勧めです!