Global Learning: STEP March Mexico City – Doing Business in Mexico

CO2025のHYです。今月のSpring Break中に参加したメキシコ・メキシコシティでのSTEPについて体験を共有します。卒業前最後のグローバルプログラムであり、個人的には3回目のSTEPになります。他の2年生含め過去に参加したプログラムについてはブログ投稿してありますので、ぜひご覧ください。
STEPとは?
McCombsのGlobal Learningには大きく分けてShort-Term Exchange Program (通称STEP) とGlobal Connectionの2種類があります。STEPはMcCombsの教員が引率するGlobal Connectionとは異なり、提携校のビジネススクールが主催するプログラムに参加します。提携校のプログラムにも寄りますが、世界各国のMBA生やビジネス系Master生が同じ期間に参加していますので、異国の地の馴染みのないキャンパスで見知らぬクラスメートと共にプログラムを進めていくことになるのが特徴です。
プログラム概要
IPADE Business SchoolのMexico Cityキャンパスで行われる1週間のプログラムになります。テーマはDoing Business in Mexicoで、現地(IPADE)ではInternational Weekというプログラム名で呼ばれていました。キャンパスはヨーロッパ風の庭園のような雰囲気で、石畳に緑が映えるキレイな場所でした。




McCombsからは私含め2年生が3名、1年生が1名の計4名が参加しました。このInternational Weekはかなり大規模なイベントで、IPADEが提携する13ヶ国・25のビジネススクールから総勢約250名が参加します。参加者はKelloggやUV Darden等のUSトップ校から、カナダ、フランス、アルゼンチン、イタリア、イギリス、ナイジェリア、ドイツ、ルクセンブルク、スイス他(多すぎて覚えきれませんでした) からのInternational Studentsに加えて、IPADEのMBA Studentsで構成されており、Full-time MBAもEMBAもPart-time MBAも他のビジネス系Master もいる多種多様でダイバーシティの豊かさを存分に感じられる環境でした。

プログラムは講義、ケースディスカッション、ゲストスピーカー、企業訪問、文化体験の5つで構成されます。IPADEがケースメソッドを採用している学校ということもあり、プログラムの主軸はケースディスカッションです。IPADE側が予めStudy Teamをアサインしており、毎日朝食の時間にチームで当日のケースについてお互いの意見を確認し、講義・ディスカッションに臨むスケジュールで進んでいきます。多い日だと4~5個のケースを読んで臨む必要があり、真面目に準備すると大変でしたが、私のチームは毎朝の会議でケースのことよりもお互いのことについて主に話し、相互理解とコネクションを深める時間に使っていました。

文化体験のパートでは現地のシェフを招いて伝統的な食文化(バッタを食べました) を体験したり、Mexico Cityに残るマヤ・アステカ文明時代の遺跡等の名所を巡るガイドツアーが組み込まれていました。





学び・気づき・感想
プログラムで扱ったケースは全てメキシコ企業でした。各回にIPADEの教授がケースディスカッションを主導し、最後はケースの主人公であるご本人が登場しQ&Aセッションを行うパターンと、ケースの主人公であるCEO自らがケースディスカッションを主導するパターンの2つのパターンがありました。200名以上が入る大きな会場にInternational生全員分の翻訳機(スペイン語しか話せないスピーカーも多かったため) とマイクを渡すSPのようなスーツを着たスタッフが10名弱配置されている光景はさながら国際会議のようでした。この人数規模でのケースディスカッションはライブのようなエンタメ感もあって毎回とても盛り上がりました。何よりケースに登場するご本人に対してその当時の心境や意思決定の分岐点について直接質問することができたのが非常に有意義な経験でした。

企業訪問では世界最大の製パン・ベーカリー企業であるBIMBOの工場やキッザニア、青少年の社会的な自立を支援するNGO等を訪問しました。キッザニアがメキシコ発祥の企業とは知らなかったので驚きましたが、キッザニアのコンセプト自体は日本人に馴染みのあるものだったので、メキシコ版の施設見学と担当者からのプレゼンを通じてより一層理解が深まりました。一緒に来たMcCombsの同級生や他のInternational生はキッザニアのコンセプトに初めて触れる人も多く、皆とても感心していました。




ちなみに休憩時間は毎度大規模なネットワーキングパーティー状態でした。こういった場でもストレスなく立ち振る舞うことができるようになったのもMBAでたくさん場数を踏んだ成果かもしれません。大人数でのダイナミックな時間を楽しみつつ、世界各地へ新たなコネクションを築けたことが収穫です。

終わりに
メキシコは国境を接しているテキサス住民からすると最も身近な外国であり、歴史的にもゆかりのある地です。直行便も数多くあり、西海岸・東海岸に行くよりも近いです。Mexico Cityは観光資源も豊富で魅力的な都市のため、クラスメートたちも(私も) 忙しいプログラムの合間を縫って毎晩楽しんでいました。物価も安く、東南アジアのような発展途上感も残るメキシコは観光目的で遊びに来るくらいがちょうど良さそうです。
P.S. メキシコスタイルのプロレスであるルチャ・リブレを観戦しました。日本でもアメリカでもプロレス観戦をしたことがなかったので初の体験となりましたが、想像以上にアクロバティックで観客を巻き込む演出がとてもおもしろかったです。また、世界で最も美しいと言われるヴァスコンセロス図書館もとても印象深かったです。無数の本棚が宙に浮いている光景は近未来の都市を想起させる素晴らしい雰囲気でした。


